なおと歯科クリニック

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更新日 2017-02-04 | 作成日 2008-05-15

桜井式無痛義歯「パイロットデンチャーシステム」

プロローグ

桜井式無痛義歯日本には総義歯の達人と称される著名な先生が何人かいらっしゃいます。
皆さんそれぞれがオリジナルの総義歯作製理論を編み出し、自身或いは後継者によって日々改良が加えられ現在に至っております、私は桜井唯次先生が考案された桜井式無痛義歯「パイロットデンチャーシステム」に興味を持ち日々の診療に採用しております。
桜井先生は2006年に享年97歳で天命を全うし、既にお亡くなりになられておりますが、戦中は中国の上海鉄道病院に勤務され活躍された先生です。

戦後日本に帰国され総義歯臨床に興味を持ち、御自身の健全歯を全部抜歯してまで自らを研究材料として活用したという武勇伝が残っております。

システム

噛み合わせの設定と型取り

快適な総義歯を作製するのに一番重要なことは咬合(噛み合わせ)の設定です。次に挙げるのが、印象(型取り)となりますが、この2つの作業を患者さん御自身でやって頂く作製法、簡単に説明するとこのようになります。

従来からの作成方法は一度でも義歯を経験した方なら分かると思いますが、口を開いて型を取り、ワックスを熱して柔らかくした物を噛み咬合を決定します。そうして出来上がってきた義歯を口に入れ、痛い部分、高い部分を削りだんだんと口にフィットさせていきます。

つまり大きめに作りだんだんと小さく調整していきますね。ややもすると悪循環となり小さくなりすぎてしまいます。こうなるともう最悪、口の中であっちに行ったりこっちに来たり上の義歯は落ちてくるし下の義歯は浮き上がります。我々はこの状態をスケートデンチャーと称しております。意に反し自由自在にスイスイと動き回り、もう食事どころではありませんね。

ビデオに登場している患者さんの義歯この義歯はビデオに登場している患者さんのものです。1998年に義歯作製後2007年にフライドチキンの骨を思いっきり噛んで人工歯を壊すまで1度も来院して頂けませんでした。 パイロットデンチャーシステムの場合は最初に比較的小さめに義歯を作製し内面を柔らかな材料で裏打ちし痛みを取り除きます。

印象採得

DSC01299.jpg下顎






開口法、閉口法それぞれに利点欠点がありますが私は閉口印象で可及的に大きく印象を採得するように心がけております。


DSC01300.jpg上顎






機能印象ではありませんので実際の義歯は小さく作製しますが、大出力のオーディオで静かに音楽を楽しむ様な安心感があります。

咬合採得

DSC01306.jpg



通常の方法で咬合採得すると上下が触れ咬み込む時、反射的に脳が食物だと判断し下顎を左右に動かす運動が発生します。この様な馬蹄形のプレートを使用する事によりこの反射を抑制し中心位による咬合採得が容易となります。特に顎関節が摩耗により平坦化した高齢者に有効な術式です。


DSC01308.jpg







ここまでの術式は保険の範疇で総入れ歯を作製する際も全く同じです。

パイロットデンチャー配列試適

DSC00858.jpgフラットテーブルには上顎の奥歯が当る場所に赤い印が技工士さんによって付けられています。


DSC00863.jpg実際に口の中で青いカーボン紙を咬んで頂きました。赤い点と青い点が一致すると思わず自分自身を褒めてしまいます。いつもいつもこのように一致するとは限りません、所詮人間の仕業であります。しかしながらパイロットデンチャーシステムにおいてこの事はさして重要な意味を持ちません、たとえズレていても大きく逸脱していなければ神のみぞ知る真の中心咬合位へと収束していきます。仮にこの段階で一致していたとしても、それまでの悪しき習慣を引きずった犠制、見せかけの中心位かも知れません。

噛み癖が完璧に圧痕として描写


上の奥歯は磁器製DSC01321.jpg
上顎義歯の奥歯は磁器製を使用し意図的に鋭利な形状にします。


DSC00874.JPGDSC00875.JPG
そして下の奥歯の部分はプラスチック製の板状に設定、下あごが自由に動けるようにします。これを数ヶ月使用していくと平らだったプラスチック板には患者さん自身の噛み癖が完璧に圧痕として描写されて記録されます。あたかも新品の木製まな板が使い込まれるのに従い、包丁があたる部分が凹んでくるのに似ています。

口の筋肉トレーニング

口の筋肉トレーニング 粘膜や顎関節が病んでますと肉体的にも精神的にも思い切って咬むことが出来ません。このような場合直径10ミリくらいのシリコンチューブを1日20分くらい嚙み噛みしていただきます。

いわば口の筋トレです。口の筋肉トレーニング
こうやってだんだん健康を取り戻していきます。

御自身で上下の顎の位置関係を決定

DSC00414.jpgこうして御自身で上下の顎の位置関係を決定します。こうなる頃には柔らかい材料を追加或いは削除を数回にわたり繰り返し、大きさも多少大きくなり十分な吸着安定を得られ何でも食べることが出来るようになっています。


笑顔の患者さんまた外食で何を出されても、カラオケやおしゃべり、大笑いなど何をやるのも怖くなくなっています。


型取りも御自身で

型取りも御自身十分に満足できる状態となりましたら内面を一層薄く削り其処に時間を掛けてゆっくり固まる材料を盛り、夜間就寝時を含め24時間一切義歯を外さないで生活していただきます。このときは2日間連続で来院していただく必要があります。このように型取りも御自身で行います。


機能印象

宅急便で技工士さんの元へこうやって採った印象は通常粘土のような物で採る型と異なり食事や会話など口の内外を構成する筋肉の動きが一昼夜掛けて写し取られており機能印象と称されます。型取りした後のパイロットデンチャーは印象材を利用し粘膜面を傷付けないように、逆さの状態でコンテナの中に固定されて宅急便で技工士さんの元へ送ります。


IMG_0035.JPG美しい印象ですIMG_0036.JPG人為的に出来る技ではありません


ファイナルの模型と排列試適

DSC00749.jpg上顎DSC00748.jpg下顎


特殊印象材による24時間機能印象から起こした模型
筋肉繊維、血管のひとつひとつが石膏模型上から読み取れます。


DSC00750[1].jpg試適配列試適配列


試適配列です。
(洋服をオーダーで仕立てるとき仮縫い合わせをします、それと同じです)


最終義歯

リンガルアイズドオクルージョン(10年間使用した義歯)義歯後方からの写真 完璧なリンガルアイズドオクルージョン排列です。以上のような方法でパイロット(水先案内人)デンチャーで得た咬合、印象の情報をミクロの単位で複製しファイナル(最終)デンチャーを作製します。出来上がった最終義歯は初日からガンガン何でも食べることが可能です。


一言で表せば完成してから削って調整するか、最初に調整して完璧になった物をコピーするかの違いです。

「痛くなく」「安定して」「よく噛める」総入れ歯


パイロットデンチャー正面パイロットデンチャー後方パイロットデンチャー側方


快適でよく噛める入れ歯づくりのために…
あなたと PATIENT
技工士と TECHNICIAN
歯科医師のDENTIST
3人4脚です。

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総義歯、咬合高径からのアプローチ

File00001.jpg先生方は総義歯咬合採得を行う時どのような手技を用いますか。一説によりますと『総義歯装着者の98,5%が低位咬合の義歯を使用している』①との報告があります。もちろん義歯に何らかの不満を訴えた患者さんが母体での話だと思いますが、この数字をどう捉えば良いのだろうか。今回は総義歯調製に於いて重要な作業である咬合採得、その中でも咬合高径にスポットをあてて考察を加えてみたい。

技工所から届いたロウ堤を口腔内に挿入し削って軟化したり、またあるときは盛り足したり、この面倒な手間が必要なくなります。と言って皆さん素直に信じて頂けますか。

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